
『チェンソーマン』レビュー|衝撃の映像美と毎話変わるEDが生んだ2022年最大の話題作
2022年 ・ 全12話 ・ MAPPA
更新: 2026-06-14
作品情報
チェンソーマン
悪魔が実在する世界で、莫大な借金を背負った少年・デンジは、相棒のチェンソーの悪魔ポチタと共に、底辺の悪魔狩りでその日暮らしを送っていた。やがてポチタとの絆をきっかけに、デンジは胸からチェンソーを生やす「チェンソーマン」へと変身する力を得る。その力に目をつけた組織に引き入れられ、彼の新たな日々が始まる。荒々しくも切実な願いを抱えた少年のダークアクション。
- 📅 放送時期
- 2022年秋
- 📺 話数
- 12話
- 🎬 形式
- TV
- ⏱ 1話
- 約25分
- 📡 放送状況
- 完結
- 📖 原作
- 漫画
- 🏢 制作会社
- MAPPA
- 🎭 ジャンル
- アクションドラマホラー超常現象
テーマ・タグ
作品データ・キャスト
主要キャスト
メインデンジ
CV: 戸谷菊之介
借金苦の中で悪魔狩りをしていた主人公。チェンソーマンへと変身する力を持つ少年。
メインパワー
CV: ファイルーズあい
人間の死体を依代にした血の魔人。粗暴で自己中心的なデンジの相棒。
メインマキマ
CV: 楠木ともり
公安の組織でデンジを導く上司。謎めいた魅力を持つ女性。
メイン早川アキ
CV: 坂田将吾
公安所属のベテラン悪魔狩り。シニカルだが面倒見の良い先輩。
サブポチタ
CV: 井澤詩織
デンジの最初の相棒であるチェンソーの悪魔。小さく愛嬌のある姿をしている。
サブ姫野
CV: 伊瀬茉莉也
経験豊富な公安の悪魔狩りで、アキの先輩兼バディ。面倒見の良い女性。
サブ岸辺
CV: 津田健次郎
公安の凄腕として知られる古参の悪魔狩り。後進を鍛える指導役。
サブ東山コベニ
CV: 高橋花林
公安に配属された新人の悪魔狩り。気弱で不安げな少女。
スタッフ
- 原作
- 藤本タツキ
- 監督
- 中山竜
- キャラクターデザイン
- 杉山和隆
作品データ
- 原作
- 漫画
- 放送時期
- 2022年秋
作品データ(詳細)
主題歌
- OP「KICK BACK」/ 米津玄師
- ED「CHAINSAW BLOOD」/ Vaundy(第1話ED(各話でED変更))
- 📖 掲載誌
- 週刊少年ジャンプ→少年ジャンプ+(連載中・既刊第1部 全11巻)
- 📡 放送
- テレビ東京系列ほか(2022年10月12日放送開始)
シリーズ放送順(年表)
本作とつながる続編・前作・劇場版を放送順に並べています。
- 1
本作チェンソーマン
2022年秋
TVアニメ / 全12話
★ 8.3
- 2
続編チェンソーマン レゼ篇
2025年夏
劇場版 / 全1話
★ 9.0
- 3
外伝チェンソー びより
2025年夏
ONA / 全5話
★ 7.3
『チェンソーマン』は、藤本タツキ原作の漫画をMAPPAがアニメ化した2022年秋クール作品です。 放送前から「今年最大の注目作」として国内外の注目を集め、米津玄師によるOPと毎話異なるアーティストが担当する週替わりEDがアニメ界隈で大きな話題を呼びました。 この記事では原作未読の方にも伝わるよう、できるだけネタバレを避けながらその見どころをお伝えします。
あらすじ(ネタバレなし)
借金を抱えた少年・デンジは、チェンソーの悪魔「ポチタ」とともにデビルハンターとして生計を立てていました。 ある日、裏切りに遭い命を落としたデンジは、ポチタと融合することで「チェンソーマン」として蘇ります。 そして政府の特殊部隊・公安対魔特異4課に所属し、悪魔と戦いながら「普通の暮らし」という小さな夢を追い続けます。 血と暴力に彩られた世界の中で、デンジが何を得て何を失っていくか——それが物語の中心にある問いです。
見どころ
映画的な映像表現とMAPPAの作画クオリティ
本作の最大の特徴は、テレビアニメの枠組みを超えた映像演出にあります。 引きの画角、長く取られた無音の間、環境音の細やかな使い方——通常のアニメ的なテンポとは一線を画す「映画的」なアプローチが全編を貫いています。 MAPPAが注ぎ込んだ作画クオリティは、戦闘シーンだけでなくデンジの日常描写においても高水準を保っており、 「この世界に本当にいる人間」を感じさせるリアリティが画面から滲み出ています。
OPと週替わりEDが生み出す体験
OP「KICK BACK」は米津玄師がKing Gnuの常田大希と共同制作した楽曲で、放送開始前から大きな話題を集めました。 映像との一体感は高く、「OPだけで何度も見返した」という声が多く聞かれます。 さらに特筆すべきはエンディングで、全12話それぞれ異なるアーティストが楽曲と映像を担当する「週替わりED」を採用。 ano、マキシマム ザ ホルモン、女王蜂など多彩な顔ぶれが揃い、「次回のEDが誰か確かめるために見続ける」という視聴習慣を生み出したと言われています。
デンジというキャラクターの唯一無二の存在感
主人公デンジの魅力は、従来の少年漫画主人公像を大きく外れているところにあります。 「世界を救いたい」でも「最強になりたい」でもなく、「温かいごはんを食べたい」「普通に暮らしたい」という極めて小さな欲望を持った少年です。 その等身大の渇望がどこか胸に刺さり、血みどろの戦闘シーンよりも彼のちょっとした表情のほうが記憶に残る——そういう体験をしたという感想が多く寄せられています。 マキマ・パワー・アキといった周囲のキャラクターも個性が際立っており、関係性の変化が物語の大きな引力になっています。
原作漫画と異なるアプローチが生んだ議論
本作は原作が持つ「コマをめくる疾走感」を映画的な演出に置き換えたことで、 原作ファンとアニメ新規層の間で評価が分かれる作品になりました。 どちらが正しいかではなく、「同じ原作からまったく異なる体験が生まれた」という点において、アニメ表現の多様性を考えるうえで興味深い事例と言えます。 原作未読で見始めた場合と、原作既読で見始めた場合では体験が大きく変わる作品なので、まず一方から入ってみるのをおすすめします。
こんな人におすすめ
- 映像・音楽・キャラクターを軸にアニメを楽しみたい人
- 「映画を見ているような感覚のアニメ」を探している人
- 豪華なアーティストが揃ったアニメソングが好きな人
- 等身大の欲望を持つ主人公の物語に共感できる人
まとめ
『チェンソーマン』は、映像・音楽・キャラクターの三軸すべてで高い水準を実現しながら、 アニメとしての表現方針をめぐって今もなお語り続けられる作品です。 賛否両論であること自体が、それだけ多くの人の心を動かしたことの証明でもあります。 原作未読の方はOPが流れる瞬間から、原作既読の方はアニメ版独自の解釈を確かめるために——どちらの入口からでも楽しめる1クール作品です。

編集部が実際に見た感想
みんなの評価・世間の声
2022年秋クールにおいて『チェンソーマン』は放送前から最大の注目作とされ、1話公開直後から国内外で爆発的な反響を呼んだ。映画的なカメラワークと丁寧な間の取り方はMAPPAの意欲的な挑戦として高く評価される一方、原作が持つゴリ押しの疾走感と異なるという声も根強く、原作ファンとアニメ新規層の間で評価が二分された作品でもある。各レビューサイトのスコアにも、「好き」と「違う」が混在する複雑な受容が表れている。毎話異なるアーティストが手がける週替わりエンディングは、アニメ表現の可能性を広げる試みとして放送終了後も語り継がれている。
✦ 高く評価されている点
- ✓MAPPA制作による映画的なカメラワークと緻密な作画が、アニメの水準を塗り替えたと評され、視覚的なクオリティへの賞賛は原作ファン・新規層問わず一致している。
- ✓米津玄師×常田大希によるOP「KICK BACK」は放送前から話題を独占し、歌詞と映像の一体感が「これだけで見る価値がある」と語られるほどの完成度として評価された。
- ✓毎話異なるアーティストが担当する週替わりEDは、ano・マキシマム ザ ホルモン・女王蜂など多彩な顔ぶれで構成され、「ED待ち」という視聴習慣を生み出したと言われる。
- ✓主人公デンジの「夢が小さい少年」という造形が既存ヒーロー像と一線を画し、その飾らない欲望と孤独が多くの視聴者の共感を引き出している。
- ✓マキマ・パワー・アキといったキャラクターそれぞれの個性と関係性の描写が丁寧で、キャラクター単体のファン人気も非常に高い。
⚖ 賛否が分かれる点
- ±原作漫画が持つコマをめくる勢いとテンポ感を、映画的な演出で「別物」に昇華したという解釈と「再現できていない」という批判が共存しており、原作ファンの評価は今も割れている。
- ±実写的な引きの画角や間の長さが「重厚」と映る人と「テンポが悪い」と映る人に分かれており、同じシーンへの評価が真逆になるケースが珍しくない。
- ±円盤売上が低調だったことが話題になり「商業的に失敗」という評価が広まる一方、配信やサブスク視聴では国内外で高いスコアを維持しているという矛盾した状況が議論を呼んでいる。
◎ こんな人に刺さる
映像・音楽・キャラクターを軸に作品を楽しむ層には非常に高い満足度をもたらす一方、原作の勢いを期待して視聴した原作ファンには物足りなさが残るという二層構造がある。「映画のようなアニメを見たい」「音楽とアニメの融合を楽しみたい」という欲求を持つ視聴者には特に刺さる作品で、海外での人気も高く国際的な評価では国内よりも高い数値が出ている。
※公開されている評価の傾向をまとめたものです
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よくある質問
チェンソーマンのアニメは全何話?
TVアニメ第1期は全12話です。原作漫画の第一部「公安篇」をベースにした内容で、1クールにまとまっています。
原作漫画を読んでいなくても楽しめる?
はい、原作未読でも十分に楽しめます。ただし原作ファンからはアニメ独自の演出スタイルへの賛否もあるため、どちらから入っても異なる体験になると言われています。
どこで視聴できる?
U-NEXT・DMM TVなど主要な動画配信サービスで視聴できます。配信状況は変更される場合があるため、最新情報は各サービスでご確認ください。
オープニング・エンディングが話題になっているのはなぜ?
オープニング「KICK BACK」は米津玄師が手がけ、King Gnuの常田大希との共同制作という豪華な顔ぶれが話題を集めました。エンディングは全12話でそれぞれ異なるアーティストが担当する「週替わりED」方式を採用し、アニメ史上でも珍しい試みとして注目されました。
続編や映画はある?
TVアニメ第1期のほかに総集篇が制作されています。また劇場版『チェンソーマン レゼ篇』が公開されています。今後の展開については公式サイトや各配信サービスでご確認ください。





