
『ザ・ファブル』レビュー|「殺さない」を貫く最強の男の不器用な流儀
2024年 ・ 全25話 ・ Tezuka Productions
更新: 2026-09-20
作品情報
ザ・ファブル
- 📅 放送時期
- 2024年春
- 📺 話数
- 25話
- 🎬 形式
- TV
- ⏱ 1話
- 約23分
- 📡 放送状況
- 完結
- 📖 原作
- 漫画
- 🏢 制作会社
- Tezuka Productions
- 🎭 ジャンル
- アクションコメディドラマ恋愛スリラー
テーマ・タグ
公式サイト・SNS
作品データ・キャスト
主要キャスト
作品データ
- 原作
- 漫画
- 放送時期
- 2024年春
シリーズ放送順(年表)
本作とつながる続編・前作・劇場版を放送順に並べています。
- 1
第1期ザ・ファブル
2024年春
全25話
- 2
第2期ザ・ファブル 第2期
2027年冬
ページを見る →
『ザ・ファブル』は、6秒あればどんな標的でも仕留めるという伝説の殺し屋「ファブル」が、組織のボスから「1年間、誰も殺すな」と命じられるところから始まるアクションコメディです。 殺しの腕は超一流でも、普通の暮らしは未経験のファブルは、佐藤アキラという偽名を与えられ、相棒の佐藤洋子と兄妹を演じながら大阪の街に潜伏します。 大人しく暮らすはずが、周囲で起きる厄介事に否応なく巻き込まれ、持て余した実力をどう抑えるかに苦心する羽目になります。 「最強なのに殺せない」という縛りが生む笑いと緊張感の同居こそが、本作の物語です。
あらすじ(ネタバレなし)
伝説の殺し屋ファブルは、ある任務の直後にボスから「1年間の殺害禁止」を言い渡され、相棒の佐藤洋子とともに大阪へ身を潜めます。 佐藤アキラという名の一般人として、地元のヤクザ組織や周囲の人々と関わりながら平穏な生活を送ろうとしますが、腕利きゆえに厄介事から逃れられません。 海老原剛士や黒塩遼といった一筋縄ではいかない相手との因縁も静かに動き出し、ファブルは「殺さずに解決する」という新たな縛りの中で自分の力の使い方を模索していきます。 その先に何が待つのかは、ぜひ本編で確かめてほしいところです。
なぜここまで多くの人に刺さるのか
「最強なのに殺せない」という縛りが生む逆転の面白さ
多くの殺し屋アクションが「いかに華麗に始末するか」を見せ場にする中、本作は主人公から「殺す」という最大の武器を取り上げるところから始まります。 圧倒的な実力を持ちながら手段を封じられたファブルが、知恵と技術と最小限の暴力で事態を収めていく過程には、単純な無双劇にはないスリルがあります。 この制約設計そのものが、原作者・南勝久が生み出した最大の発明だと感じます。
佐藤洋子・海老原剛士・ボスら脇を固めるキャラクターの厚み
沢城みゆき演じる佐藤洋子は、ファブルの唯一の理解者でありながら鋭いツッコミ役でもあり、二人のコンビ感が作品のコメディパートを支えています。 大塚明夫演じる海老原剛士や、小村哲生演じるボスなど、裏社会の重みを感じさせる大人たちの存在が、コメディに傾きすぎない緊張感を保つ役割を果たしています。 清水岬をはじめ、ファブルの「普通の生活」に関わる人々との距離感も、物語に体温を与えています。
Tezuka Productionsが手がける原作再現度と格闘描写
Tezuka Productions制作によるアニメ版は、原作の間合いやコマ割りのテンポを大きく崩さずに映像化しており、原作ファンから「ちゃんとファブルしている」と評価される所以になっています。 殺さずに敵を制圧する格闘シーンは、派手な必殺技ではなく関節技や急所を突く現実的な動きで構成されており、腕利き感をリアリティのある画で見せる工夫が随所にあります。 シリーズ構成を高島雄哉、キャラクターデザインを大下久馬・長谷川早紀が担当し、原作のクセのある画風を崩さないバランス感覚が光ります。
笑いとシリアスを行き来する脚本の緩急
本作は殺し屋ものでありながら、ファブルが「普通」を演じようとして空回りする場面の可笑しさが物語の大きな柱になっています。 一方で海老原剛士や黒塩遼らが絡む裏社会パートでは一気に緊張感が張り詰め、コメディとシリアスの落差が飽きさせない構成を作り出しています。 この緩急のリズムこそが、25話という尺を一気に見せる推進力になっていると感じます。
こんな人におすすめ
- 痛快なアクションと軽妙なコメディの両方を楽しみたい人
- 「最強の主人公が制約の中でどう立ち回るか」という頭脳戦が好きな人
- 実写映画版『ザ・ファブル』を見て気になっていた人
- クセの強い脇役たちが物語を彩る群像劇が好きな人
- 『SPY×FAMILY』のような「正体を隠して日常を演じる」構図が好きな人
まとめ
『ザ・ファブル』は、最強の殺し屋が「殺さない」という縛りの中でどう戦い、どう生きるかを痛快に描いたアクションコメディです。 話数によって作画のムラを指摘する声や、先行する実写映画版との比較で厳しい評価をする声もありますが、原作の空気感を崩さずに映像化した点は多くの視聴者に支持されています。 2027年1月からは原作屈指のエピソードとされる展開に突入する第2期も控えているので、今のうちに1期から追いかけておくと続きをより楽しめるはずです。 気軽に笑いつつ、要所ではしっかり緊張感も味わいたいという方に、特におすすめしたい作品です。
この作品が好き?
ログイン不要。好きならハートをタップ(もう一度で取り消し)。
予告編(PV)
編集部の感想
編集部が見た評判の傾向
2024年春クールにTezuka Productions制作で放送された。原作は南勝久による『ヤングマガジン』連載の人気漫画で、2019年・2021年に岡田准一主演で実写映画化され大きなヒットを記録していたため、アニメ化は「逆輸入」的な文脈で語られることが多かった。Filmarksでは高評価が大勢を占め、殺さず勝つという縛りの中での知恵比べ的な戦闘描写や、声優陣の演技を評価する声が目立つ。
✦ 高く評価されている点
- ✓興津和幸によるファブルの演技が、無表情の裏にある異様な戦闘力とズレたコミュニケーション感覚の両方を成立させており、「イメージにぴったり」という声が多い。
- ✓「1年間、誰も殺すな」という縛りの中で、ファブルが持てる知恵と技術だけで敵を無力化していく工夫の見せ方が痛快だという評価が多く、単純な無双とは一線を画す面白さとして語られている。
- ✓沢城みゆき演じる佐藤洋子や、大塚明夫演じる海老原剛士など脇を固める声優陣の演技が原作のキャラクター像を丁寧に再現していると好評で、キャスティングの妙を評価する声が多い。
- ✓原作の間合いやギャグのテンポをアニメでも崩さずに再現している点が支持されており、原作既読層からも「しっかりファブルしてる」という感想が見られる。
- ✓オープニング・エンディング主題歌が作品の空気にマッチしているという声もあり、映像だけでなく音楽面でも評価するレビューがある。
⚖ 賛否が分かれる点
- ±話数によって作画クオリティにムラがあるという指摘があり、「回によって手抜き感を覚えた」という厳しい意見も一部に見られる。
- ±先に大ヒットした実写映画版(岡田准一主演)と比較して「映画の方がテンポが良かった」と感じる視聴者もおり、実写を先に見ていた層ほど比較の目が厳しくなる傾向がある。ただし全体としては好意的な評価が多数を占めている。
◎ こんな人に刺さる
痛快なアクションと軽妙なコメディの緩急が好きな人、規格外の強さを持つ主人公が「普通」に振り回される構図を楽しみたい人に向いている。実写映画版のファンはもちろん、原作漫画の既読者にも「アニメでの再現度」を確かめる目的で支持されている。
※公開されている情報や評判の傾向をもとに編集部がまとめた見解です。
編集部スコア
公式情報・各種評価をふまえた編集部の総合スコア
どこで見れる?
広告配信情報・視聴できるサービスを確認しましょう
※配信状況は変更される場合があります。最新の配信情報は各サービスでご確認ください。
よくある質問
ザ・ファブルは全何話?
TVアニメ版は全25話です。2024年春に放送され、Tezuka Productionsが制作を担当しました。
原作は漫画?
はい、南勝久による漫画が原作です。『ヤングマガジン』にて連載されている人気作で、アニメはその序盤エピソードを丁寧に描いています。
どこで視聴できる?
U-NEXT・DMM TVなどの動画配信サービスで視聴できます。配信状況は変更される場合があるため、最新情報は各サービスでご確認ください。
続編・2期はある?
第2期の制作が決定しており、2027年1月から放送予定です。原作屈指のエピソードとされる「山岡編」に突入する展開が予告されています。
ヤクザや殺し屋が題材で怖い雰囲気なのでは?
裏社会が舞台なので緊張感のある場面もありますが、暴力描写そのものよりも「最強の殺し屋が不器用に一般人を演じる」ズレのおかしみに重心を置いた作りになっています。過度に露悪的な演出は控えめで、コメディとして気軽に楽しめる方向にバランスが取られている作品です。















