
『メイドインアビス』レビュー|可愛い絵柄と容赦ない過酷さのギャップが刺さる冒険アニメ
2017年 ・ 全13話 ・ Kinema Citrus
更新: 2026-06-14
作品情報
メイドインアビス
人類最後の秘境と呼ばれる巨大な縦穴「アビス」。その縁にある街オースで、見習い探窟家の少女・リコは、伝説の探窟家である母のようにアビスの底を目指すことを夢見ている。ある日、奈落の底から現れた記憶のないロボットの少年・レグと出会い、二人は未知の深淵へと旅立つ。神秘と危険に満ちた地底世界の冒険が幕を開ける。
- 📅 放送時期
- 2017年夏
- 📺 話数
- 13話
- 🎬 形式
- TV
- ⏱ 1話
- 約25分
- 📡 放送状況
- 完結
- 📖 原作
- 漫画
- 🏢 制作会社
- Kinema Citrus
- 🎭 ジャンル
- 冒険ドラマファンタジーホラーミステリー
テーマ・タグ
公式サイト・SNS
作品データ・キャスト
主要キャスト
メインリコ
CV: 富田美憂
本作の主人公。アビスの底を目指す好奇心旺盛な見習い探窟家の少女。
メインレグ
CV: 伊瀬茉莉也
もう一人の主人公。記憶を失ったロボットの少年で謎の力を持つ。
サブマルルク
CV: 豊崎愛生
深界二層の監視基地で働く小柄な少年。来訪者を世話する。
サブハボルグ
CV: 稲田徹
豪放磊落な黒笛の探窟家。孤児院の子どもたちから慕われる。
サブナナチ
CV: 井澤詩織
アビスで暮らすウサギのような姿の存在。医学や薬学に通じる。
サブキウイ
CV: 塙真奈美
オースの孤児院で暮らす幼い少年。鈴を付けているのが特徴。
サブボンドルド
CV: 森川智之
アビスの謎の究明に執念を燃やす白笛の探窟家で前線基地の所長。
サブジルオ
CV: 村田太志
オースの孤児院のリーダー格。真面目な月笛の青年。
スタッフ
- 原作
- つくしあきひと
- 監督
- 小島正幸
- シリーズ構成
- 倉田英之
- キャラクターデザイン
- 黄瀬和哉
- 音響監督
- 山田陽
- 音楽
- Kevin Penkin
作品データ
- 原作
- 漫画
- 放送時期
- 2017年夏
作品データ(詳細)
主題歌
- OP「Deep in Abyss」/ リコ(富田美憂)&レグ(伊瀬茉莉也)(第1期)
- ED「旅の左手、最果ての右手」/ リコ(富田美憂)&レグ(伊瀬茉莉也)(第1期)
- 📖 掲載誌
- WEBコミックガンマ(連載中・既刊14巻)
- 📡 放送
- AT-X・TOKYO MX・BS11ほか(2017年7月7日放送開始)
🏆 受賞歴
- 第52回日本漫画家協会賞 まんが王国とっとり賞
シリーズ放送順(年表)
本作とつながる続編・前作・劇場版を放送順に並べています。
- 1
本作メイドインアビス
2017年夏
TVアニメ / 全13話
★ 8.5
- 2
続編メイドインアビス 深き魂の黎明
2020年冬
劇場版 / 全1話
★ 8.5
『メイドインアビス』は、可愛らしいキャラクターデザインからは想像できない圧倒的な世界観と過酷さで、 2017年の放送当時から多くの視聴者の心をつかんだ作品です。 制作はキネマシトラス、全13話で構成されたTVアニメ第1期は、 「絵柄と内容のギャップに打ちのめされた」という声が今も絶えません。 この記事では、まだ見ていない方に向けて、できるだけネタバレを避けながらその魅力をお伝えします。
あらすじ(ネタバレなし)
地底に伸びる巨大な縦穴「アビス」——そこには未知の遺物と謎の生物が溢れ、 人類は何世代にもわたって探索を続けてきました。 孤児院で育った少女リコは、伝説の探窟家である母・ライザの後を追い、 アビスの底を目指すことを夢に描いています。 ある日、アビスの浅層で謎の少年型ロボット・レグと出会い、ふたりは二人でアビスへの降下を決意します。 しかしアビスには「呪い」があり、深く潜るほどに帰還のコストが上がっていく——。 地上へ戻ることが困難になる深みへ向かう旅が、ここから始まります。
この作品が語り継がれる理由
緻密に構築された「アビス」という世界
深さごとに変わる景観・生物・植生・遺物のルール、そして降下のたびに重くなる「呪い」の仕組みまで、 アビスという場所が徹底的に作り込まれています。 単なる舞台背景ではなく、「ここには論理がある」という実感が積み重なるほど、 視聴者はアビスそのものに引き込まれていきます。 「まるでRPGの世界をアニメで追体験しているよう」という感想が多いのも、この密度があってこそです。
可愛い絵柄と圧倒的な過酷さのギャップ
リコやレグのキャラクターデザインは柔らかく愛らしく、序盤は穏やかな冒険感が続きます。 だからこそ、中盤以降に描かれる過酷な展開が強烈な落差として機能します。 この作品が「可愛い外見と容赦のない内容」で語られ続ける理由は、 その落差が意図的かつ巧みに設計されているからです。 序盤の油断が、後半の感情の揺れをさらに大きくするという構造になっています。
ナナチとミーティのエピソード
第10話前後を中心に描かれるナナチとミーティをめぐる物語は、 「アニメ史に残る感動回」として多くの視聴者に語り継がれています。 アビスの呪いが何を奪い得るのかが、このエピソードで初めて全力で描かれます。 Kevin Penkinの楽曲と相まって、感情を正面から受け止めさせるシーンの重さは別格です。 「このエピソードで泣いた」という感想は国内外を問わず無数に残っています。
世界観を支える音楽と映像
作曲家Kevin Penkinによる楽曲は、神秘的・叙情的・時に荘厳な音作りで世界観を強く支えており、 サントラ単体でも高い評価を受けています。 キネマシトラスの美術はアビスの各層ごとに異なる質感を丁寧に描き分けており、 視覚的な探索体験として没入感を高めています。
こんな人におすすめ
- 緻密に構築されたファンタジー世界に浸りたい人
- 可愛い絵柄だけでなく、重みのある物語も楽しみたい人
- 感動体験として記憶に残るアニメを探している人
- ダーク・ファンタジーやSF的世界観が好きな人
まとめ
『メイドインアビス』は、可愛い絵柄への先入観を巧みに利用しながら、 視聴者を深みへ引きずり込んでいく稀有な作品です。 グロや精神的な重さが苦手な方には人を選ぶ面もありますが、 世界観の完成度・感情を動かす力・音楽の質のどれをとっても、2017年以降のアニメを語るうえで外せない一本です。 まだ見ていない方は、できるだけ事前情報を入れず、1話から飛び込んでみてください。

編集部が実際に見た感想
みんなの評価・世間の声
2017年夏に放送されたこの作品は、可愛らしい絵柄と苛烈な世界観のギャップで放送当時から大きな話題を呼んだ。各レビューサイトで高い評価を今も維持しており、「泣いた」「心を抉られた」という感想がレビューサイト各所に溢れている。単なる冒険ファンタジーを超えた、世界観の作り込みとキャラクターの感情描写の濃さが、一度視聴した人に繰り返し語り継がせる原動力になっている。2022年には第2期『烈日の黄金郷』も高評価を受け、シリーズとして長く支持されている。
✦ 高く評価されている点
- ✓深さ・層ごとに変わる景観・生物・呪いのルールを丁寧に積み上げた世界観の完成度が高く、「アビス」という場所そのものに引き込まれるという感想が多い。
- ✓可愛らしい絵柄と過酷な展開のギャップが視聴の引力になっており、序盤の穏やかな冒険感が後半の衝撃をさらに大きくする構成として評価されている。
- ✓ナナチとミーティをめぐるエピソード(第10話前後)は「アニメ史に残る感動回」として広く語り継がれており、泣けた体験として挙げる視聴者が非常に多い。
- ✓Kevin Penkinによる楽曲は、神秘的かつ叙情的な音作りで世界観を強く支えており、サントラ単体でも高く評価されている。
- ✓リコとレグという主人公コンビの関係性が自然で好感を持ちやすく、彼らの視点から未知の世界に潜っていく体験として感情移入しやすいと評価されている。
⚖ 賛否が分かれる点
- ±後半に登場する呪いの描写や身体的苦痛の表現が具体的なため、グロ・精神的にきつい描写が苦手な層には強く人を選ぶ作品として認識されており、「こういう展開を知らずに見てしまった」という声も多い。
- ±第1期の結末はシリーズの序章にあたる位置づけであり、「続きが気になるまま終わる」という構成に対して、単体の満足感を求めた視聴者からは物足りないという意見も聞かれる。
- ±可愛い絵柄で子どもを主人公にしながら過酷な描写を描く点について、「設定の前提が受け入れられない」という声も一部にある。
◎ こんな人に刺さる
「可愛い絵柄なのに中身が重い」という落差を楽しめるダーク・ファンタジー好きに特に深く支持されている。また、緻密に構築された世界観に浸りたいSFやRPG好きからも高い評価を受けている。グロや精神的な重さへの耐性がある視聴者ほど「傑作」と言い切る傾向が強く、逆に苦手な方には前評判を参考に選んでほしい作品でもある。ナナチとミーティのエピソードに心を動かされた視聴者が特に多く、感動体験を求める層にも届いている。
※公開されている評価の傾向をまとめたものです
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よくある質問
メイドインアビスは全何話?
TVアニメ第1期は全13話です。2017年7月から9月にかけて放送されました。続編にあたる第2期『烈日の黄金郷』(2022年)もあります。
子ども向けのアニメ?
キャラクターデザインは可愛らしいですが、内容は心理的・身体的に非常に過酷な描写を含みます。残酷な場面が苦手な方は注意が必要です。絵柄のかわいさと内容の落差が大きい作品です。
グロい描写はどのくらいある?
特に後半の第10話以降は、呪いによる身体的な苦痛の描写が具体的に描かれます。グロテスクな表現に弱い方には人を選ぶ作品です。一方で、その描写が世界観のリアリティと感動に直結しているという評価も多く聞かれます。
どこで視聴できる?
U-NEXTやAmazon Prime Videoなどの動画配信サービスで視聴できます。配信状況は変更される場合があるため、最新情報は各サービスでご確認ください。
原作漫画とアニメはどちらから見るべき?
アニメ第1期は原作漫画の序盤をほぼ忠実に映像化しており、どちらから入っても楽しめます。映像と音楽で世界観に没入したい方にはアニメからの視聴がおすすめです。





